こんにちは!現役東大女子のミラです。
東大に入学すると前期教養学部のクラス分けがあるのをご存知でしょうか?今回は東大のクラスについて紹介します!
クラス分け
東大では科類と入学時に選んだ初修外国語(東大における第二外国語。新入生は必ず履修)によりクラスが構成されます。
例年文科一・二類、理科二・三類はそれぞれ二つの科類で合同のクラスを構成します。1クラスの人数は科類や言語によって異なりますが25〜40人ほどであることが多い印象です。
東大で初修外国語として選べる言語は
- スペイン語
- フランス語
- 中国語
- ドイツ語
- イタリア語
- ロシア語
- 韓国朝鮮語
の7つです。
言語選択は提出された希望を元に決定されますが、第一希望ではない言語を履修することになる可能性もあります。
言語によってクラスの男女比や雰囲気もかなり異なるイメージがあるので、紹介していきます!
スペイン語
- 話者が多いこともあってか例年履修者が多く、人気。文系・理系ともに最も人数が多いクラス
- 比較的女子の比率も高く明るく賑やかなイメージ
- 英語が出来ると比較的楽であるという声あり
フランス語
- 履修者が多く女子比率が高い。華やかなイメージ
- 国際機関で働くことを考え英語に加え学びたいという理由で選ぶ人も
- 言語自体は難しめ
中国語
- 履修者が多い(25%ほど)。女子比率はそれほど高くない
- 話者が多いという理由のほか、クラス選択として無難ということで中国語を選ぶ人も一定数いる印象。真面目な人が多いイメージ
- 漢字を用いる&文法は比較的簡単である。発音を習うのに最初の一ヶ月丸々を費やす
ドイツ語
- 履修者は比較的少なめ(13%ほど)
- 女子少なめ。1クラス25人ほどのイメージ
- 真面目に勉強する人が多い印象
イタリア語
- 履修者が少ない(4%ほど)。少人数のクラスで教授との距離が近め。
- アットホームなイメージ
- オペラなどの芸術が好きで選択する人も
ロシア語
- 履修者が少ない。学年の3〜4%ほど
- 文系は科類を問わずロシア語履修者全員が1つのクラスになる。また、理系のロシア語選択者は「理ロシ」と呼ばれる。ロシア語履修者間の結束が固い
- 個性的な人が多いイメージ
朝鮮韓国語
- 履修者が少ない(4%ほど)。女子多め。クラス仲よさげ
- KPOP好きで選ぶ人も
- 言語が比較的簡単
実際のところは同じ言語でも入学年度や科類によってかなり男女比などが異なったりしますが、この言語のクラスといえばこういうイメージ!というものが存在するのが面白いです。
5月祭や駒場祭では履修言語にちなんだ料理の店を出すクラスも多いです。
上クラ・下クラ・同クラ
クラス分けの方法は毎年同じであるため、毎年○科△類⭐︎語□組という同じ名前の組が出来ます。そこで学年が変わると前年度に入学したクラスは「上クラ」と呼ばれ、新年度入学した同じ科類、言語の組である「下クラ」を歓迎し自己紹介などを行い親睦を深めるためのオリエンテーションを企画したり、履修についての情報を教えたりします。
ちなみに東大では同級生を「同クラ」と呼び、初修外国語の必修の授業が被ることが多い1年生の間は特に交流が深くなるコミュニティーとなります。
1年生の前期などは特にクラスで受ける必修や準必修の授業が週3回以上あったので、同クラ、特に女子とはとても仲良くなりました。
休み時間には一緒にお昼を食べながら履修や試験のこと、お互いの部活やサークルのことなど話すことが多かったです。
クラスの役職
クラスには様々な役職があり、オリエンテーションなどで上クラに主導されクラスでの役職決めが行われます(負担が大きいものからほとんど仕事を聞かないものまでありますが、クラスの半分ほどの人は何かしらの役職につくかと思います)。設置される役職の種類や数はクラスにより異なりますが、どのクラスにもある有名な役職を紹介します。
- シケ長‥クラスの皆を各科目のシケプリの作成担当に割り当てたりシケプリを集めたりして試験対策を行います(東大では試験対策委員をシケタイといいます)。入学時点で先輩や他クラスとの繋がりがあり比較的情報を集めやすいということで進学校出身者が割り当てられることが多いと思われます。
- パ長‥クラス行事の企画・開催を主導します。お店の予約など負担が大きくなりがちなので数名で分担するクラスも多いです。
- オリ長‥次年度に入学する下クラのためのオリエンテーションを企画します。オリ旅行の日程や企画の仕事があり、秋以降忙しくなる役職です。
シケ長の中には単に仕事を割り振るだけではなく自ら進んでクラスのためにまとめのシケプリなどを作成してくれる人も‥!シケタイが機能しているとクラスの団結力も高まります。
クラス行事・思い出
クラス行事には
- オリ旅行・合宿(新入生の親睦を深めるため行われるクラス旅行。新入生とその上クラで関東近郊に出かけることが多い)
- 5月祭
- 駒場祭
などの他、各クラスでパ長などが企画して開催されるクラス会などがあります。仲が良いクラスだと2年生以降も文化祭に出店を行ったり、クラス会を開催したりするようです。
文化祭での出店には事前準備の共同作業が必要になるのでクラスで集まる機会も増えて仲が深まります。売り上げが出た時は嬉しかったです!
幸いにも私のクラスは比較的仲が良く、下クラのためのオリ旅行・合宿の企画に向けた下見旅行なども行うことが出来ました。
まとめ
東大に入学すると科類、言語によりクラスが割り当てられます。1年生のうちは多くの授業を一緒に受けたり、5月祭や駒場祭にクラスで出店したりすることになり関わりが多いです。
クラスの友人は入学直後に履修のことなど話せる貴重な存在になるかと思います。クラスのメンバーは全国の様々な地域から集まっていることが多く、話をしてみると興味深く、楽しいと思います。クラス会などにぜひ足を運んでみて下さい!